データ消去は、データを「削除する」のではなく、SSDやHDDなどのデータ領域に固定値や乱数値の「上書き処理」を行い、データを復元できないようにします。
グレード1〜4 社員・個人データ | 個人・企業内のデータ消去方式
社員・個人のHDD、USBメモリのデータを消去する場合は、グレード 1~4の消去方式を選択して下さい。企業内・家庭内で再利用を前提とした場合に最適です。
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1. ゼロライト方式 | データ領域をゼロ(0x00)で上書きします。ゼロライト後はソフトウェアを使用したデータ復元は不可能です。残留磁気を読み取る装置で復元される可能性があります。 | |
2. ランダムライト方式 | データ領域を乱数で上書きします。ランダムライト後はソフトウェアを使用したデータ復元は不可能です。残留磁気を読み取る装置で復元される可能性があります。 | |
3. NIST 800-88方式 | アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)が推奨する最新のNIST800-88に準拠したSSDなどフラッシュメディアを消去する方式。ディスク全体の領域をゼロ(0x00)で上書きした後、書込検証を行います。 | |
4. ランダム&ゼロライト方式 | データ領域を乱数で上書きした後にゼロ(0x00)を上書きします。ソフトウェアを使用したデータ復元は不可能です。残留磁気を読み取る装置で復元される可能性があります。 |
グレード5〜14 機密情報・顧客データ | 機密情報・顧客データの消去方法
廃棄やリース返却するパソコンに機密情報や顧客データが入っている場合は、グレード5以上の消去方式を推奨しています。高度な消去方式を用いるため、消去完了まで時間がかかります。
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5. NIST 800-88 Advanced方式 | アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)が推奨する最新のNIST800-88に準拠したSSDなどフラッシュメディアを消去する方式。ディスク全体の領域を乱数で上書きした後、ゼロ(0x00)で上書きし、書込検証を行います。 | |
6. 現NSA方式 (ランダムランダムゼロ) |
ディスク全体の領域を乱数で二度上書きした後にゼロ(0x00)を上書きします。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
7. 米国国防総省準拠方式 DoD5200.28-M |
ディスク全体の領域を固定値(0xff)、ゼロ(0x00)、乱数で上書きします。米国国防総省で導入されたDoD5200.28-Mとして知られている消去方式です。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
8. 米国空軍方式 AFSSI5020 |
ディスク全体の領域をゼロ(0x00)で上書きした後、固定値(0xff)、ランダム固定値で上書きし、最後に10%書き込み検証を行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
9. 米国国防総省準拠方式 DoD5220.22-M |
ディスク全体の領域を最初にゼロ、次に0xff、乱数で上書きし、最後に書き込み検証を行います。国内企業・官公庁で、最も採用されている方式です。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
10. 米国海軍方式 NAVSO P-5239-26-MFM |
ディスク全体の領域を固定値(0x01)、固定値(0x7ffffff)、乱数で上書きした後書き込み検証を行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
11. 米国海軍方式 NAVSO P-5239-26-RLL |
ディスク全体の領域を固定値(0x01)、固定値(0x27ffffff)、乱数で上書きした後書き込み検証を行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
12. 旧NSA方式 Bit Toggle | ディスク全体の領域をゼロ(0x00)、固定値(0xff)、ゼロ(0x00)、固定値(0xff)の順に計4回の上書きを行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
13. ドイツ標準方式 VSITR | ディスク全体の領域をゼロ(0x00)と固定値(0xff)のパターンを3回繰り返し上書きし、最後に固定値(0xAA)で上書きします。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 | |
14. グートマン推奨方式 | ディスク全体の領域に対して最初に乱数を4回、その後固定値を27回、最後に乱数を4回、合計35回の上書きを行います。1996年にピーターグートマンによって紹介された方式です。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。 |
グレード15〜16
社員・個人データ/ 機密情報・顧客データ |
ディスク内に搭載されている消去コマンドを利用する消去方法
悪用・ユーザーの不本意な操作ミスを避ける為、Windows 8 以降 OSの仕様(制限)により Serial ATA接続ディスクに対し、このコマンドを実行できません。DiskDeleter Purgeではセキュリティフリーズロックを解除し、このコマンドが利用可能になります。またDiskDeleter UXでは専用ケーブルを使い、USB接続させた外付けディスクで利用ができます。
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15. Secure Erase方式 | SSD/HDDのマッピングテーブルを消去し工場出荷状態に戻す方式。SATA/IDE SSDに用意されているコマンドを使用し、高速にデータ消去を実行します。SSDのウェアレベリングを回避し、マッピングテーブルやメモリセルをゼロライティングで消去します。代替処理された不良セクタは「消去されません」。 | |
16. 拡張Secure Erase方式 | SSD/HDD内部に設定された固有の値でデータを消去します。SATA/IDE SSDに用意されているコマンドを使用し、高速にデータ消去を実行します。SSDのウェアレベリングを回避し、マッピングテーブルやメモリセルをSSD内部に設定された固有の値で消去します。代替処理された不良セクタも「消去されます」。 |
SSDやHDDを消去する場合、作業完了までの所要時間は機種のハードウェア環境(HDDのシークタイム、メモリ容量、ディスク容量など)に依存し変動します。弊社内で検証を行った結果の一部をご紹介いたします。